イタリアでの展覧会
お知らせが遅くなりましたが、イタリアでグループ展に参加をしていました。 会場のフィラレット・アート・スタジオは、私のブログではおなじみのマウロ・マネッティが経営する画廊です。大小の展示室とスタジオを持つ複合施設です。今年5月にオープンした新しいスペースです。私はオープン前の...
婦人画報新年号
婦人画報の新年号に私の作品が使われています。別冊の皇室特集です。 この作品のオリジナルは次の亀とで1点の作品です。 やはり婦人画報の2009年の天皇皇后結婚50周年の特集記事のために依頼されて作った作品です。それが今回もまた使われたことになります。...
24、現代のリアリズム
まだまだリアリズムについては言い足りていません。 現代、リアリズムはどのようになっているのか。 台南の大学では大学院の理論の授業以外に3つの授業を持ちました。うち2つは学年の違う銅版画の授業で、どちらでもドライポイント(銅版の表面にニードルという太めの針で直接絵を描きます)...
23、江戸の時間
私は歌舞伎の大ファンでした。 ほんとうの大ファンなら過去形はおかしいですね。私にとって生きることに直結するようなジャンルはクラシック音楽が一番。これこそが18歳の時から一貫した伴侶です。娯楽でもあり芸術でもあるというのは(ここまでの私のブログを読んで来られた方にはこの区別は...
22、廖修平論(中国語)
この9月に台湾の国立台湾師範大学で、廖修平80歳記念国際シンポジウムが開かれました。私は日本代表として出席予定で、あらかじめ発表する論文を用意しました。それがこのブログの12、13の廖修平論です。私は癌治療の真っ最中で出席することができませんでした。残念です。この度主催者と...
21、マウロの返事
マウロからも返事が来ました。マウロはフランクが紹介してくれたフィレンツェのアーティストです。彼はアーティストであると同時に、フィレンツェで成功している美術学校の学長さんです。常に今を見据えた経営で、フィレンツェを訪れるたびに学校の発展に驚かされます。彼は、現代美術の市場も健...
20、フランクからの返信
さっそくフランクから返事が来ました。フランク・ディテューリは、27年前に留学中のニューヨークで知り合った写真家です。アメリカとの交流展は彼が言い出しっぺです。これはプリントザウルスが大きく発展するきっかけになりました。その後彼がイタリアに拠点を移すと、今度はイタリアでの窓口...
19、ボブ・デュラン
久々の記事です。ボブ・デュランがエネルギーをくれました。いい意味ではありませんが・・・以下は、イタリアに住む友人に送ったメールです。これは英語が先です。 Dear Mauro, dear Frank, If you can, give me your opinion....
18、黄郁生論(3)
神が作った世界を確認し、再現するためにリアリズムが生まれ、現実を豊かなものとして祝福する絵画が、人々の救いになる。ここまではいいですね。ただ何からの救いかを考えなければ、アートは何をすればいいかの解決にはなりません。今日も1日頑張った。疲れた身体を癒す。そういう癒しを目的と...
17、黄郁生論(2)
リアリズムは、いつ何のために生まれたかをもう一度考えてみましょう。 リアリズムは、遠近法による空間表現と明暗による立体表現とで成り立っています。これらの技法はルネサンスの時代に発明されたことは、専門家なら誰でも知っている事実です。...